~☆~ 光に触れるボディワーク&セラピー ~☆~ 埼玉県川口市の一日おひとりさま限定サロンです

金木犀のかくれんぼ

sakura01-006  金木犀のかくれんぼ

 

 

金木犀の精は、かくれんぼが 苦手でした。

 

もう いいかい?
まぁだだよ!

もう いいかい?
もう いいよ!

 

どんなに上手に隠れたつもりでも、
金木犀の香りが 強すぎて、
すぐに 見つかってしまうのです。

 

「金木犀ちゃん、見っけ!」

 

金木犀の精が お外で 遊べるのは、
一年のうちでも わずかな間だけなのに。

そのうちの大半を、
金木犀の精は、かくれんぼの鬼となって
過ごすのでした。

 

ある日のこと。

金木犀の精は、
公園で、ぽつりと ひとりで 座っている女の子と
出会いました。

金木犀の精は、 彼女に そっと声をかけ、
ふたりで  かくれんぼをすることにしました。

 

もう いいかい?
まぁだだよ!

もう いいかい?
もう いいよ!!

 

金木犀の精は、 どきどきしながら
隠れていました。

女の子も、どきどきしながら
金木犀を 探していました。

 

あ・・
この匂い・・・

 

女の子は、 鼻を  くんくんさせました。

くんくん。
くんくん。

 

女の子は、
大きな木の下に たどりつきました。

これ、おかあさんの匂いだ・・・。

 

金木犀の香りは、
女の子の大好きだった おかあさんの、
大好きだった香りでした。

くんくん。
くんくん。

 

女の子は、
涙で いっぱいになった 目を つむり、
つん、と 鼻を 持ち上げて。

全身を その香りで 満たそうとするかのように、
くんくんと 匂いを 吸い込み続けました。

 

くんくん。
くんくん。

くんくん。
くんくん。

くんくん。
くんくん。

 

 

 

おひさまが、ゆっくりと 沈みながら
大きな木の向こう側を 覗いてみると・・・

大きな木の根元では、
女の子が ひとり、
幸せそうな顔をして 眠っていました。

 

その髪を、
小さな 小さな 金木犀の精が、
優しい お顔で 撫でていました。

 

 

~ 2010.10.04. ~
 

 

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